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毒舌
第4章 近くて遠い
完全
キャパシティオーバーで
フリーズしちゃう私に
香島さんは
そのまま話を続ける。
「遊び相手なら適当にナンパして見繕うけどね、その場凌ぎのリフレッシュにすぎないし。……ああ、この前駅にいたのはナンパの狩り場を探してた。で、琴美ちゃんにつれなくされて思ったわけ。こういうガードの硬いしっかりした娘に、理解者でいてほしいって」
フリーズしてるから
大半意味がわからないまま
右から左に流れたけど
遊び相手としてじゃなく
本気のアタックを
仕掛けられてることは
何となく拾えた。
だからこそ
上部を取り繕って
カッコよく見せようとか
そんなんじゃなく
包み隠さず
嫌な本音も
わざともらす、
本当の自分を知る
理解者でいてほしいから――
とか!
これはヤバイ。
『お前、早くも落ちそうじゃん』
グラグラしてる心の隙を
トビに指摘された。