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毒舌
第30章 小さな絆


今更ながら
ゾッとして目を覚ました。

震える自分の肩を
そっと抱え込む。


(……あの時、りお君が助けてくれてなかったら、私)


震えは
なかなか止まらなかった。


人間を操る妖怪が
どこかに
潜んでいるかもしれない。

だとしたら
安全な場所なんか
ほとんど
ないのかもしれない。


考えるほど怖くなる。


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