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毒舌
第33章 見えない魔の手
たどたどしいんだけど
力加減をしらない
その振る舞いは
どちらかというと
大胆で遠慮がない。
フラレた上での行動だからか
自棄になってるのかも。
でも
乱暴だったりはしない、
りおくんの
優しさみたいなものは
感じられた。
無理矢理力ずくで
自分本位だったなら
私だって
叫んだりして
抵抗したかもしれない。
でも
違ったの。
「……なに?この痣みたいの……」
ハラハラと
服をほどいて
不意に手を止めた
彼の目に
何が映ったか。
私は横を向いた。
「見ないで」