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毒舌
第35章 呪縛
たまには『普通』を楽しむのもいいんじゃねえの?そう言ってトビは笑った。私にとってはトビと一緒にいられるのが一番だけど、中にいるか外にいるかの違いに過ぎない。
(すごく切なくなってきた)
『何発情してんの』
(違っ…)
切ないを発情ととらえるトビがわからない。でもトビが変なこというから体がきゅんきゅん疼いてきちゃうし、これじゃほんとに発情だ。
『な?』
私は周りにバレないように赤いかおで俯いた。
『安心しろ、帰ったらちゃんと可愛がってやるから』
(トビの意地悪!わざと言ってるでしょ!)