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第35章 呪縛

「トビと琴美ちゃんがさ、ずっとプラトニックな仲なら俺も片思いでいい気がしてた。トビに恋してる琴美ちゃんの応援で満足も我慢も出来たよ」


ゆっくりと私を撫でて香島さんが語り出した。


「なのにさ。話が違うよね、ほんとにトビのものになっちゃって。あーあ……」


『なるほどな。じゃあ特別にちょっと貸してやる』


！！？

「トビぃ！？」


またもや。ここに来てまたもや裏切れた感満載の私の悲痛な叫び。勝手にレンタルとか。


『お前にはお仕置きが必要だからな、香島にメールしたお前が悪い』


瞬間青ざめた。トビってば意外と根に持つ。こんなお仕置きは洒落にならないんですけど。