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毒舌
第36章 花びら
トビに触ってほしい。
「トビ…トビ!」
無我夢中でトビにしがみついて名前を呼んでいた。さっきまで香島さんに抱かれていたこの体をトビが嫌いになんてなってない、って安心させてほしかった。
声を我慢してた反動なのか、わからないけれど自然といつも以上に声が出てしまう。
「あん、トビ…焦らさないで、ぁあ」
太ももを撫で回されて、それだけでもう我慢できなくなる。
トビの手を掴んでゆっくり指を誘うと余計に声が乱れた。
私のいいところを知り尽くした指が、意地悪に動くの。
「きゃ、ああっぁん ん、トビ、っ、あん」
「まだイクなよ?」
イクなと言うわりに指は私をイカせようと動いて、みるみる絶頂に誘う。
「香島のが出てきたぞ」
「や、……みない、で」
まだお仕置きは続いてるのかな。うつ伏せに寝せられ足を広げられた恥ずかしい体勢のまま、やだな、こんなの初めて。
でもトビの指があんまり気持ちよくてどうでもよくなる。
って途中から、実はソファーに座ってこっち見てる香島の存在に気付いたわけなんだけど、散々大きな声でアンアン言ってたのを聞かれたわけだから今さら。
ベッドに突っ伏したまま顔を上げれなくなった。
(ひどい。あんまりだ。恥ずかしすぎ。)