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毒舌
第37章 禁断


『ここいら一帯を常冬にしてるのが氷女、……いわゆる雪女だな。範囲が広いってことはそれだけ力も強いってことだ』

(雪男じゃなかった……)


ちょっと項垂れていると、そこはどうでもいいと冷たくあしらわれた。


『氷女は縄張り意識が強い、が寛容だ。人間たちが呑気に遊んでいられるってことは雪山全部が自分のテリトリーとは思っていないみたいだな』


間違って縄張りに踏み入ったら危ないってことかしら。出来たらわかりやすく表札でも出してもらえるとありがたいんだけど。


『氷女よりもう一匹のやつがな。うまく隠れていやがる』

(氷女さんとは仲良いのかしら)

『さぁな。妖怪同士でも仲の良い奴もいれば悪い奴もいるからな。あからさまに力量が違えば問題ないが』


妖怪にも上下関係みたいのがあるのかしらね。やっぱり。


「琴美も今日は一緒に滑れる?」

「ん?二人はどこのコース行くの?」

「もちろん山頂からの激坂コースだよぉ」


初心者を殺す気か。丁重にお断りしました。筋肉痛だし。


ゲレンデはいくつものコースがあって難易度が違うの。私は比較的緩やかな斜面の低い場所を滑ってばかりだけど、リフトを乗り継いでいくと山頂まで行けるみたい。だが断る。


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