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能天気B型のアタシが美少年と……
第4章 おかまやまの章
「二人ともウチに寄っていきなさいよ
お菓子出すわよー」

「いーよ。生もの買ったから、帰るよ」

「あら」

そう言ってA女史がこっちを、見てくる。

「…アタシも帰りまっす」

「そう。ではまたね」

「ワンワン。ワンワンワン」

にっこり会釈してとっとと歩いてった。
豆シバぐ~りぐりしながら。

は~。なんか落ち着いた…

「ちょっと」

「……おう?」

「道草するんなら起こしてよー」

「ああ、ゴメンよう」

「買い物済んじゃったから帰ろうよー」

おーのすけが帰る気マンマンだから
アタシも、無事帰ることにした。

「リュック重いだろーう。
スクーターに乗っけろよう」

「いーよ。慣れっこだよー」

「そんな重いのしょってると腰曲がるぞぅ?」

「へーきだよ」

「曲がるぞぅ?背も低く、なるぞーぅ?」

「わたしのほーが高いよー♪」

色々話しかけて、帰ろうとしたんだよ。
…アタシなりに気をつかったんだよ。

おーのすけと、蝶の
お互いの平和のために。

しかし
ダメだったよ。

「……!こらっ蝶!」

池のほとりの蝶を、目ざとく発見しちまったヨ。

「ちょーーどっかいけーー!」

おーのすけは両腕を、ぶんぶん振り回して蝶を追い払いだした。
満杯のリュックの両脇で
ネギとゴボウが、揺れていた……

どーも、いけないね。
調子悪いね……

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