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能天気B型のアタシが美少年と……
第5章 おきくむしの章

「うおっし!ご紹~介するろ。
他なりゃぬ、Oひゃんのご希望ならば~」

Oひゃんには、是非
会わせないといかんろ!
なんかワクワクしてきたろ!

「エロは、いま特急乗ってるろ!
デンワしてみるろぅ」

「今日はもう遅いし、いいよ。
それに直接(チョク)で見たいよ」

「そうかぉ?それじゃ今日のところは
アラシがエロの顔マネしとくぉ」

アラシは眉毛をぎゅううっと寄せて
決め顔になったんろ。

するとOひゃんは
ぷっと吹き出して笑ったろ。
失礼らぉ。エロに対して失礼らぉ!!

「何がおかしいんらお嬢さん?
こんな顔らろ?ステキらろ?」

「どっからどー見ても人面イモムシだよ~」

無礼なこと言って笑い転げてる。

「こんにょろ~~」

アラシはOひゃんにくねくね近寄った。
もうほとんど前後不覚らった。

それから残ってたこんにゃくとこんぶをもっと食ってぼぅぼぅ火を吐いて火炎イモムシになったたような気がするが記憶にない。とりあえず、Oひゃんが笑ってたからなんとなくよかったろ。


* * *

翌朝、目が醒めると

同時に頭がガンガンして激しく後悔した。

しかし成り行き上

お酒を飲まされたのは致し方ないとも思った。


それよりも

Oちゃんの部屋で起き上がると

何か 大事な事を忘れてるような

切実な気分になった。

でも

それも、ほんの数秒だった。


今日も、仕事に出なくちゃいかん。

寝坊スケのOちゃんがいつ起床するか
定かではないけど

とりあえずコーヒーでも淹れておこう……

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