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能天気B型のアタシが美少年と……
第2章 おこめの章
ラブホのお部屋の、クイーンサイズのベッド。
柔らけぇ。ぼふぼふしている。
いいもんだねェ……

ベッドの上で、両手両膝ついて
うなだれてましたよ。
ええ。アタシゃ小柄だから

orz
まさにこんな感じで、ぽつーんと、ね。

一期一会、千載一遇のチャンスだったねぇ……
可愛い少年の愛撫、気持ちよかったねぇ。
ついさっきの出来事を、懐かしい思いで反芻してたよ。

あの、少年の顔。
誰かに似てると思って気になってた。
でもどうしても思い出せないなーとおもったら
『架空の人物』だったからだよ。

むかし読んだステキな作家さんの創作に出てきたキャラだ。
どうりで思い出せなかったワケだよ。

……そういや名前も聞きそびれたな。
当然、電話やメアドの類も、わからん。
ホント、何やってんだろうねアタシゃ……

そんで、のろ~んと服を着た。
もう乾かす元気もない。


くつしたオンリーの足で、とぼとぼと
夜の田んぼに戻ったのさ。

スクーター『ペガサス号』の所に戻ると
シートに、アタシのジャンパーが掛かってた。
コインランドリーに放ってあったやつだ……

ノッポの自転車は、もう無い。

アタシは、その場でびええ~っと泣いたよ。
もうこの世の終わりって気分だった。

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