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能天気B型のアタシが美少年と……
第2章 おこめの章
手ごろなところで布をひいて、持ち寄ってきたお弁当をひろげた。
Oちゃんは器用だ。
煮物やら、小鯛を焼いたのやら、いいもん用意してくれる。
アタシは主におむすび・フルーツの角切りといった王道パターンだ。

Oちゃんのでかいリュックから、本命の物体が現れる。
一升瓶だ。

「やっぱり持ってきたのか。日本酒か!」

「純米酒だよ。どーぞ」

正直言ってアタシは、下戸(げこ)だ。
缶のチューハイ1本でも充分すぎるくらいだよ。
しかしOちゃんが封を開けて
トットット……と小気味良く注ぐ音を聞くと、もう音だけで魅了されてしまう。
普段は自重してるが、ここはヤケ酒を頂くほかない!

乾杯して、キュッと頂いた。

「カライ!たまらん」

「おいしーね!」

Oちゃんは並外れたアルコール耐性を持っている。
いつも、いくら飲んでもケロリとしてる。
アタシにおかわりを注ぎながら、その何倍ものペースでさらさらと飲んでる。

お弁当もパクパクつまみながら、酒が進む。


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