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能天気B型のアタシが美少年と……
第4章 おかまやまの章

Oちゃんには、エドの事は、まだ話していない。
自慢しようかと思ったけど、いまいちきっかけが無かった。

それに、エドに電話もしていない。
エドからも来ない。
……電話するって、言ってたくせに。

あれから、半月くらい経ってしまった。
ひとりでヒマになるといつも、思い返している。

アタシにとっては
出来すぎなくらい貴重な体験だったさ。
だからウキウキと喜んでも、いいんだ。

そう思ってるのに
実際は、ウジウジと思い悩んでる。
……

”おかあさん”

そのひと言が、耳にこびりついてる。
あれこれ事情を想像してる。


エドは、マザコンなんだろうか?

アタシゃそんな老け込んでないハズだよ。
容姿は不利かもしんないが、一応20代だよ。

でもエドと、年が離れてるのは、事実だ。
アタシに母親の面影を見たのかも、しんない。

せめてお姉ぇさんだったらグッときたのに。
エドに”おネェ、おネェ”とか、呼ばれたらいいのに。

あと、ありそうなのは”ママ”がいることだ。

エドは熟女にモテそうだし、もうそっちの交際をしてるかも。
有閑マダムから可愛がられてる可能性は、高い気がする。
それならエッチのテクがあっても、不思議じゃない。

あと……考えにくいけど
本当の母親と、関係もってる可能性も、あるかもしんない。

母子の禁断の行為……
想像だけなら、ちょっと頬が緩んじゃうヨ。
しかし他人事じゃない。

いや……他人事なのか……

いずれにしたって、アタシが首をつっこむ事じゃない。
アタシが干渉する事じゃないんだから考えてもムダだ。

わかってるんだ。わかってるけど……
実際どうすりゃいいんだ……

さいきんエドの事になると、いっつも悩んでる気がする。

……Oちゃんは一升瓶かかえてお昼寝の最中だ。
アタシは隣りで、ひざ抱えて座ってた。

風は気持ちいい。芝生の草も柔らかく伸びてる。
ヒナゲシの花も、ふるるっと揺れている。

のどかだ。

せっかく遊びに来てるんだから、もっとまったりしたい。
でも、落ち着かない。

困ったモンだよ……

* * *



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