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サイドストーリー
第25章 噂をすれば恋②
な・・なに?
こんな時間に何?
恐る恐るインターフォンのモニターを見ると
なんとそこに映っていたのは金子さんだった。

「金子さん!」

私は驚いてドアを開けた。
「なんで?いま電話切ったじゃん。なんでいるの?」

金子さんはニヤっと笑って部屋の中に入ってくると
腕時計を見て大きく深呼吸したあと私をぎゅっと抱きしめた。

「え?え?」

「真樹。お誕生日おめでとう」

「―――っ!」

金子さんは少し体を離したあと私の頬にキスをした。

「最終で急いできた。もう日付が変わったよ。『今日』誕生日だろ?」
「な、なんで知ってるの?」
「それより、なんで誕生日のこと言わないの?」

困ったように苦笑いしながらデコピンをした。

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