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サイドストーリー
第10章 出会いは必然に
「じゃぁいいじゃん」

「いや。いいんだけど・・・・」
「なによ?」
「ほら。この前陽菜がらみで受けた仕事あるじゃん?」
「ああ・・・。私の半年分のギャラの仕事?」
「・・・陽菜ちゃん根に持ってるね・・・」
「いいえ!それでそのデザインが何か!」

「うん・・・あの会社って創立100周年なんだよな。
だから社屋もリフォームしたし、社のロゴマークも変えたんだよ」
「うん」
「俺、100周年記念パーティーに呼ばれてるんだけどさ。
この業界のやつも関係者は少なからず来るんだよ。
広告代理店じゃん」
「うん」
「俺のデザインをもってったやつも来るんだよ」
「なんですって!」

「だからさ。心細いじゃん?陽菜も行ってくれたらな。って思っただけ。
無理ならいいんだ」

「行くわ!」
「マジで?」
「大川さん復帰したばかりだもの。一緒に行ってあげる!」

なぜだか立ちあがってこぶしを握った私。
山田が見ていたら
ため息をつきそう。

「よし!陽菜。服買いに行こうぜ!」
「服?なんでよ。スーツでいいじゃん」
「俺の秘書と間違われて話振られても分からないだろ?」
「確かに」
「ミニドレスでも買ってやるから」

もう夕方だって言うのに。
嬉しそうに車のキーを取りだして
私を買い物に連れだした。



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