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サイドストーリー
第12章 好きと言って②
でも、梨乃に会って
可愛くて守ってやりたくて。
付き合ったけど、
心の奥底では麻子と「比べないように」してきた。
比べてしまって麻子が勝つ事が怖かった。

そして卒業後、
なぜか本性を現した麻子と今はいい「男友達」だ。

「梨乃とはもう連絡は取ってないよ」
「レンも、梨乃ちゃんとは連絡取ってないのかな?」
「レン?」

「確かにあの頃、俺たち3人で仲良かったけど。俺と別れて俺の彼女と連絡取るほど
レンと梨乃は仲良くないだろ?」

そう言った俺に麻子は深く深くため息をついた。

「春人、あんたは凄くいい奴だよ。
男としてはちょっと物足りないけど」
「はぁ?」

「でもね。いい加減、周りを見なさい。
自分だけを見るんじゃないの」
「・・・・?」

「レンは梨乃ちゃんが好きだったよ?」
「!!!」
「春人、気が付いてなかったんでしょう?」




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