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キスより蕩けたヒメゴトを
第2章 【それは禁断な秘め事】



「ビックリした?」

「なんで……」



晒した醜態。はだけたシャツ、下着ずらし見えた乳房。そして秘部に触れた自分の指での状態で固まる彼女に彼は微笑んだままそんな沙織の姿を見下ろしていた。



「……さっき見てましたよね?もしかして…感じちゃいました?」



その言葉にカァッと敏感に熱くなると沙織は急いで身を整えて教卓から飛び出した。





(最悪……っ!)



ペンを蹴飛ばしてしまう音ではっとすれば落ちたそれを拾って渡してきた恵斗に頭が上がらない。




「…はいせんせ。落としましたよ?」

「……言わないで」



か細い声で懇願する様に。頭を俯かせたまま沙織はそう口にした。顔が上がらない。目を合わせられない。
しかも教師として、教え子の…しかもクラスメイトに。

これからどう一年接していけば良いのか沙織は頭を鈍器で殴られた気分だった。




(いっそ、殴られた方がマシよ)




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