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彼女は思い通りにいかない
第1章 体だけの関係
「今日、遥斗さんちに行ってもいい?」

「……そのために待ち伏せしてたんだろ?」

「えへへ」

志織が仕事帰りの俺を駅で待ち伏せするのは、俺の家に来たいという合図だ。
つまりセックスをしたいという合図。

何故そんなことになったかと言うと、コンパを逃げ出した後、志織を勢いで自分の家に連れて帰り、これまた酒の勢いでヤってしまったのだ。

次の日の朝、責任をとってちゃんと付き合おうと言おうとした俺に

「時々エッチしにきてもいいですか?」

そう言ってきたのは志織の方だった。

シーツについた初めての証を見て覚悟を決めたのに、何だか俺の方が虚しくなった。



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