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彼女は思い通りにいかない
第4章 俺と志織の我慢
「分かった。じゃあ私も我慢するね?」

香の純粋さは全て志織に持ってかれたんじゃないだろうか。
そのくらい疑うことを知らない瞳で志織が俺を見上げてくる。

半年。
半年だ。
そうしたらセックスもできるし、ちゃんと告白もできる。

髪を撫でると、志織は気持ち良さそうに目を細めた。
きゅっと背中に腕を回し、体をすりすりと擦り寄せる。

志織ー?
おっぱい当たっちゃってますよー?
俺の息子が大きくなり始めてますよー?

だけど無意識なのか志織は気付かずさらに腰を押し当ててきた。

俺、半年たったら聖人になれるかもしれない。

そう思いながら、俺は心を無にしようと頑張っていた。


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