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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

「ちょっとだけ、脚 開こうね」

 白いバスタオルを胸の前に掻き集める妹の、外側の脚を割り開く兄。

「……ん、ぁ……っ」

 金の下生えの更に奥。

 優しく膣口の在り処を探っていた指先はやがて、

 先程まで太いものを受け入れていたそこへと、1本沈み込ませていく。
 
 あくまで柔らかく、膣壁をこそいでいた指の腹。

 達したばかりで更に敏感なそこを辿られる感触に、兄のシャツを握り締め、何とか声を耐えていると。

「ああ……、いっぱい出てくる」

 引き抜いた指と一緒に溢れ出た白濁を、ティッシュで拭い取られた。

「出したんでしょ?」

 腕の中から半眼で睨み上げてくるヴィヴィに、

「そうでした」

 茶目っ気たっぷりに、肩を落として見せた匠海。

「エロ可愛いヴィクトリアに興奮して、沢山出ちゃったんだ」

 もうほとんど残っていないだろうに。

 今度は2本忍び込んで来た指に驚いて、

「んっ も、大丈夫ぅ……っ」

 金の頭をふるふる振りながら止めても、

「いや、まだ残ってるかも……」

 更に奥へ奥へと突き立てられる指を、思わず締め付けてしまう。

「分かるからぁ~~、もう、全部、出たぁっ ぁ、ゃんっ」

 びくびくと細腰を戦慄かせながらも、口では必死に止める妹に、

 余計興奮したらしい兄は、ヴィヴィが善がる膣裏を、的確に指の腹で抉ってきて。

「やだぁっ ま、待って……っ ん、ひゃ!? ぅあ、ヤダ~~っ」

 このままだと匠海の指で、昇り詰めてしまいそうで。

「おにぃ、ちゃ……っ あッ やぁ~~っ」

 泣き出しそうな声で懇願すれば、やっと膣内を弄っていた指は抜き取られた。

 小さな胸に辛うじて引っかかっていたタオルを掻き毟りながら、はぁはぁと息を乱すヴィヴィの視線の先、

 白濁と蜜に濡れた指を、己の陰茎に擦り付けている匠海の姿があって。

「……~~っ」

(やぁ……、おっきい……っ)

 思わず魅入ってしまった光景から、ぱっと顔を背けるも。

 先程の手淫に加え、まるで自慰を見せつけるような兄の姿に、

 鼓動が恐ろしくなるほどの早鐘を打っていた。

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