この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第6章     

 そういうものを目にすると、流石にすごく落ち込むので、

 ヴィヴィはこの1年3ヶ月、「この贈り物は変だ」と気付いた時点で、速攻ポイしていた。

「お嬢様。今日からは私が目を通します」

 ソファー前のテーブルに、こんもりした手紙類を掻き集めた朝比奈は、

 ヴィヴィが手にしていた封筒さえも、取り上げてしまった。

「お嬢様のその様なお心遣いは――まあ、たまに過りもありますが――私は、とても素晴らしいものだと思います」

 そう発した執事の声は、ちゃんと暖かくて。

「……う、ん……」

 おずおず顔を上げたヴィヴィ。

「しかし、私にはそのような気遣いは必要ございません」

 念押しも忘れずしてくる朝比奈に、小さな顔に宿ったのは、安堵の微笑みだった。

「分かった……。うん、これからは、きちんとお願いするね?」

 素直に言う事を聞く21歳の女主に、39歳の執事が眼鏡越しに向ける瞳は、

 どこからどう見ても “保父さんの眼差し” なのだった。





 ↓ おまけ : 朝比奈の心の声

(お嬢様……。良いお返事です。良く出来ました。

 ああ、なんて、お可愛らしい――)






/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ