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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第9章       

「試合で、しかもNHK杯で、篠宮選手の笑顔を見られて、日本の観客はホッとしていると思います」

 暗に “昨年の黒ヴィヴィ様状態” を、ほのめかしてくるアナウンサーに、

「あ~~、それは、ええ。ホント、なんと言いますか……。ご心配お掛けして、すみませんでしたぁ……(´・ω・`)」

 せっかくの美しい化粧を台無しにする、しょぼくれた表情を浮かべたヴィヴィは、

 ぺこりと深く、金の頭を垂れたのだった。

「あはは。明日のFSへ向けて、どの辺がポイントと思いますか?」

「え~まあ、アクセルも肝心ですが、他の部分も攻めるプログラムに出来るように、明日はしたいなと思います」

 最後はしっかりと、決意を表明したヴィヴィ。

「期待しています。ありがとうございました」

「ありがとうございました~」

 インタビューの終了を告げる言葉に、ほっとした表情を浮かべたヴィヴィが、画面から消えて。

 そして、

 腑抜け状態でバックヤードへと戻って行く後姿が、全国のお茶の間に流されていたのだった。


 



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