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ひよこと野獣
第4章 ひよこ 陽菜の困惑

私がまだ先輩を見つめるだけだった頃、先輩が校門のところで待つ女の人と車でどこかに消えるのを何度も見た。
スタイルも良くて綺麗な女の人。
もしかして……その人なんだろうか…
私は無意識のうちに繋いでない方の手をぎゅっと握りしめた。
爪が手のひらに食い込むのにも気づかず、先輩の横顔を見上げる。
「先輩……鳴ってますよ?」
「あ?ああ……」
「大丈夫です!ちゃんと覚悟はしてましたから!私先輩に言いましたよね?体だけの浮気ならOKですよって」
体だけの浮気……
覚悟はしてたはずなのに口に出すと胸が痛い。
でも自分で決めたことだもん。
それくらい我慢しなくちゃ。
スタイルも良くて綺麗な女の人。
もしかして……その人なんだろうか…
私は無意識のうちに繋いでない方の手をぎゅっと握りしめた。
爪が手のひらに食い込むのにも気づかず、先輩の横顔を見上げる。
「先輩……鳴ってますよ?」
「あ?ああ……」
「大丈夫です!ちゃんと覚悟はしてましたから!私先輩に言いましたよね?体だけの浮気ならOKですよって」
体だけの浮気……
覚悟はしてたはずなのに口に出すと胸が痛い。
でも自分で決めたことだもん。
それくらい我慢しなくちゃ。

