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ひよこと野獣
第4章 ひよこ 陽菜の困惑
「もしもし?ああ、っつうかタイミング悪すぎ。うっせえな、ひとみの方がキモいっつうの」

軽口を叩く先輩の声。
私と話す時とは違うくだけた話し方。

付き合ってもらってるだけでも、一緒に帰ってもらえるだけでも十分なのに、何で私はこんなに欲張りなんだろう。
どうして全部の先輩を独り占めしたくなるんだろう。

「は?今から?だからタイミング悪いってさっき言っただろうが」

ちらりと先輩が私を見た。
もしかして私に気を遣ってるのかな?
ホントはその人のところに行きたいのかな?

……私のせいで我慢してる?

私は繋いだ手をパッと離すと、先輩を見上げた。

「ここからなら一人でも大丈夫です!また明日!」

「おい!ひよこ!」

先輩が電話に出てるのをいいことに私は足早に先輩の側を離れた。

そうだよね。
エッチできない彼女よりできる大人の女の人の方がいいよね。

私はぐっと力を入れながら涙が出ないように空を見上げながら家まで歩き続けていた。


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