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もしかしたら
第1章 小学校6年
(妄想)


「わるい帽子忘れたきた、ちょっと取ってくるは」恭吾は友人に言って


校内に向かって駆けていた。


遅くまでドッジボールして下校時間が過ぎていた


校内はあまり生徒もいず静かだった。


恭吾は階段を1段抜かしで駆け上がり


教室にたどり着いた。


誰かいた、大橋結衣だ。


ドキドキしながら教室に入った。


結衣は気づいていない。


「な・なんだ、まだいたんだ」


彼女と話したのは初めてじゃないかな・・


その声で気づき結衣は慌てて僕の帽子を離した。


顔が赤くなっている。


「帽子忘れちゃた」照れ笑いしながら近ずいた。


震える手で帽子を取った。


「か・帰らないの・?」


「帰るよ・・」小さい声が聞こえてきた。














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