この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
噂をすれば恋
第1章 う
「私たちさ、こんな良い女が二人で飲んでて悲しくない?」

残業をして7時を過ぎた頃、海外事業部の同期のすみれから
フランスの出張帰りで頼んでいた口紅を買ってきたよと
社内メールが入ったので、残業を早々に切り上げ
駅の近くにある小さく汚い飲み屋に入った。

ここは小さくて汚いので会社の人はほとんど来ない。
私とすみれはここが気に入って二人で飲む時は
ここによく来る。

「すみれは?宇野さん狙ってたんじゃないの?あれ、どうした?」

すみれは海外事業部で若手ではエースの宇野さんを狙っていた。

「宇野さんダメ。なんか学生時代からの彼女と結婚するらしい」
「へ~」

あっさり話しているところを見ると
本気ではなかったってことか。

「真樹は?加藤さんのこと本気だったんじゃないの?」
「こっちもダメ。取引先の担当とくっついたのよ」
「へ~」

私は久しぶりに本気だった。

でもそんな恋も突然現れた女性にあっけなく加藤さんをさらわれ
さらに加藤さんはその彼女を会社の人に自慢して回った。

私たちは綺麗な方だと思う。
仕事も出来る。結婚までの腰掛けOLと違って
総合職として入社してる。

入社して4年。そこそこの仕事をこなす。

そして、適度に男はいる。
お互いに都合が合う時に飲む男。
お互いに本気にならない相手。

私とすみれはお互いに自分に似た匂いを嗅ぎとって
本音で話し合える女友達になった。

でも私は、ここ数カ月、加藤さんに夢中で
そんな男たちとも距離を置いていた。
/53ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ