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第4章 の

「いい子に帰れよ」

そう言って終電より３本も早い電車に乗せられた私は
なんだか腑に落ちない感じで週末を迎えた。

早く他の女のところに行きたいなら
私にわざわざ会うことないのに。

そう思う一方で
モテる男って結局マメなのよね。
この２時間ぐらいの逢瀬をめんどくさいと思わない。
ある意味さすがだよ。

週末は大学生の弟がデートのためにいそいそと出かける姿にムカつく。

あいつ！
出かける前に、いい加減姉貴も落ちつけよ。
なんて言い残して行った。
落ち着きたいけど落ち着けないのよ！

一体、今頃金子さんは誰とどこで何をしているのか。

やっとわかった電話番号にいつ電話していいのか。

全く分らない！

今まで付き合った相手とは
相手が連絡もしてきたし
積極的だった。

こんな週に１度会って、それまで電話もメールもない関係なんて初めて。

よりによって、相手が私をセフレだと思っている人からの
連絡を待っているなんて。
人生って上手く行かないわね。

土曜日の夜に帰らない弟の分までビールを飲んでやった。