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冷たい月を抱く蝶
第4章 悲しみの記憶と…
「どうした瞳子?」

「お義父様、何でもないわ。ちょっと、昔の事を思い出していたの」

「そうか。お前にとっては、ここは辛い思い出しかない所だったな」

「ええ、そうね。でも、何故か懐かしくなるわ。不思議ね――」

「今頃、孤児院のみんな元気かしら…?」

「エリザベス先生や、ほかの子達はどうなってるかしら…?」

「みんな元気でいてくれたら嬉しいわ…」

私は窓から流れる景色を眺めながら、
頭の中に孤児院のみんなの顔が過った。

フと思い出すと、急に胸が切なくなった。


「会いたいのかい――?」


「…わからない。でも、もう二度と会えないわ。会ったら孤児院のみんなに迷惑がかかるもの。私は前の里親の所から、逃げ出したから――」

「そうか……」

お義父様は隣で私を気にかけてくれた。間もなくすると、馬車がお店の入り口の前で止まった。父は私に一言を声をかけてきた。
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