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学園物えっち短編集
第8章 私の庭
公園に着くと優真は先にベンチに座った。
「ここおいで」
「えー…恥ずかしいよ…」
「人ほとんどいないから大丈夫だよ。もう暗いし」
優真の膝の間に呼ばれてそこに座ると後ろから優真に包まれる。
「…ねぇ、優真ってモテるんでしょ?優真はみんなの恋人みたいになっちゃってるって結愛の友達が言ってたよ?私一人とどうして付き合ってくれる事にしたの?」
「ん?たくさんの女の子と遊んでるのも楽しかったけど、透真と結愛見てたら普通に彼女欲しいなって思ってたから」
「じゃあ何で昨日初めて会った私なんかと付き合ってくれるの?私…透真さんと結愛の事困らせるような事しようとしてたのに」
「最初はあの二人の邪魔しないように注意だけで終わらせようと思ってたけど、話してるうちに素の乃愛が見えてきてさ。悩んでる事とか透真となんとなく似てていつも一緒にいる双子の兄弟と似てるせいか居心地良くて、悩み事話してるうちに泣き出しちゃったりしてすごく愛おしくなったんだよね」
「えーそうなんだ!じゃあ…うーんと…私が優真と付き合えたのは結愛が可愛いおかげだ!」
そう言うと優真は笑った。
「乃愛だって充分可愛いからね。少なくとも俺の中では一番可愛いよ」
「あー!今まで結愛の事見て、私の事振って結愛に乗り換えようとして失敗した馬鹿な元カレ達にこんなカッコイイ彼氏出来たって自慢してやりたい!」
「その元カレ達は結愛にいって失敗したんだ?」
「そうだよ!結愛はモテるけどなかなか自分から好きになるって事ないし、とりあえず付き合ってみるとかないし、いつか王子様が…みたいな夢見る夢子ちゃんだから透真さんと付き合うまで一回も付き合った事なかったんだよー」
「へぇ。じゃあ透真が王子様だと?」
「そう!結愛の友達は結愛が透真さん選んで見る目ないって言ってたけど、私も結愛と一緒で透真さんすごく良いと思うんだよねぇ…正義感強いし、不器用だけど優しいし」