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学園物えっち短編集
第9章 うちのお嬢様
俺がこの仕事を辞めないのには理由があった。
勿論年齢的に働ける職が他に数限られてるという事もあるが、一番の理由は…
「里見(サトミ)!美麗(ミレイ)お嬢様がお出掛けになられるぞ!」
「はい、すぐ行きます」
俺はすぐにエントランスへ急ぎ他のメイド等と共に並んだ。
するとすぐにここの家のお嬢様が階段からお嬢様専任の執事石田(イシダ)に、手を添えられて降りてきた。
今日も綺麗だ…
美麗お嬢様は花園家の一人娘でこれほど「美麗」という名前が似合う人はいないと思わせるくらい美人で可愛い人だった。
俺と同じ歳で初めて見た時から俺の心は奪われていた。
まぁ…釣り合うはずがないのは分かってる。
ただ見る事が出来るだけでもいい。
階段から降りてきた石田は俺の前で立ち止まった。
「今週のお嬢様の部屋の担当はお前だな」
「はい…」
こいつ…お嬢様の専任の執事になった瞬間やけに偉そうになったな。
「あの花はなんだ!美麗お嬢様は薔薇の花1択だろ!他の花なんか混ぜるな!そんな常識もわからないのか!
「…すいません」
花の飾り付けをしてくれる専任の花屋に美麗お嬢様が小さい頃から好きだという秋桜をアクセントに入れていいか聞かれて部屋の掃除の担当だった俺はその事を知っていたので勝手に了承していた。