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学園物えっち短編集
第10章 甘いスイッチ

放課後中庭のベンチで天美のことを待った。
絶対にこないと思っていたが、待ち始めてからすぐにきた。
そして、俺の隣に座った。
「……俺、天美が嫌がってたことした……んだよな?ごめんな」
「……違ッ……ふうぅッ…」
「もうしないからさ…泣くなよ?」
天美は首を振った。
そんな時だ。
「アレ?琉菜じゃん!」
その声がすると天美は体をビクつかせた。
違うクラスのやつだ。
「…ふーん。新しい飼い主見つかったんだ?」
「は?飼い主?」
「そいつキスするとスイッチ入るだろ?中学の時俺がそいつ飼っててさ、スイッチ入った状態ならなんでも言うこと聞くからよくダチと姦わしたなぁ」
天美は俯いて震えていた。
「今からやんの?なら俺も混ぜてよ、高校行ってから俺避けられてて寂しいなぁ」
「…断る。天美は俺の彼女だ!飼い主でもなんでもねぇよ」
「アレ?まだスイッチ入ったところ見てない?普段の琉菜から想像出来ないくらい変貌するんだけど…性欲処理にはちょうど良いけど彼女なんて呼べなくなるよ」
「うるせぇな…過去になにがあろうと、変貌しようと天美は俺の彼女だ」
俺はそいつの胸ぐらをつかんだ。
そいつの身長は170前後俺は185センチ体格的には俺の方がデカいから…多分大丈夫。
胸ぐらをつかんだはいいが、喧嘩なんかしたことないので相手が喧嘩慣れしてるようなやつだったらどうしようか冷や冷やする。
「…他になんかあんのか?」
「す、スイマセン!ないです!!」
無駄に身長高くて良かった…
「さっさと失せろ…」
そいつは逃げるようにして去っていった。
「はあぁ…ごめん、話の続きだよな…」
「ヒックッ……まだ……私の事……フックッ…彼女って言ってくれるの?」
「まだ話終わってないからな!別れ話終わるまで彼女だからな……」
俺は天美の手を握った。
「……さっさと終わらせないといけないのにさ…終わらせたくねぇな」
「………飯塚君は………ヒック………私の事……嫌いになってないの?」
「なんでだよ…なるわけないじゃん…」
「…私変なの……好きな人とキスするとこの前みたいになっちゃうの…飯塚君に迷惑掛けちゃう…」

