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学園物えっち短編集
第11章 意地悪彼氏
学校に着くと真っ直ぐプールに向かう。


うわ…嘘だろ…。


掃除してる…。


俺はプールサイドに行った。


「わっ!キャアッ!!……いたぁ…」


傘を差しながら掃除をしていた桃井はプールの床に滑って転んだ。


「…おい」

「え!?た、瀧口君…何でいるのよ!?」

「別に…っつーか雨なんだから普通にプール掃除中止じゃね?」

「連絡きてないもん!みんなも来ないし…」

なんで来ると思えるんだ?

「来ないと思うけど…」

すると、担任が走ってやってきた。

「こんな雨の中掃除していたのか!今日は中止だと山内に連絡したんだが…」

山内とはあのメンバーの1人だ。

「…」

「とにかく、掃除道具片付けたらもう帰ってかまわないから…瀧口、手伝ってやれ」

「…はい」

俺は靴を脱いで水の張られていないプールに入って、桃井を腕を引っ張って立たせた。

気が強いって言っても結局この顔だよ…。

気を緩めたら泣きそうな顔をしていた。

「…片付けておくから着替えて来いよ」

「片付けられるもん…」

素直に甘えればいいのに…

掃除道具を片付けて更衣室で桃井が着替えてる間俺は何故か外で待っていた。


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