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学園物えっち短編集
第11章 意地悪彼氏


もう帰ると言った桃井の後を追った。


「何でついて来るの!?」

「学校にもう用ないから」


下駄箱に着いて靴に履き替えて傘を広げる。

すると先ほど転んだ時に壊れた桃井の傘は先ほどよりも無惨に壊れてもはや傘の意味をなしてなかった。

「あうぅ!もうやだぁ…」

「ぷッ…俺の傘入ればいいよ」

「……嫌!瀧口君の近くいくと瀧口君変な事するでしょ!」

「変な事って?」

「…あうぅ///」

「やっぱり桃井って可愛いな。歩いてる時までしねーよ」

桃井の腕を掴んで俺の傘に入れて歩かせた。

「……瀧口君…変だよ」

「何が?」

「私の事可愛いなんて…普通の人そんなこと言わないもん」

「…桃井がイってる時の顔とかすげぇ可愛かったけど?」

「ふあッ///違うのぉ!さっきのは違うもんッ…」

なんだ…桃井も普通の可愛い女の子じゃん。

好きになってもおかしくなった。

桃井の家の前に着くと桃井は俺のシャツをギュッと掴んだ。

「桃井さん、ご自宅に到着しましたよ」

「知ってる!!…あの………あのッ……」

「何?」

「うぅッ///」

「顔真っ赤だよ?」

「……た、瀧口君の……彼女になってもいいよ?」

桃井はぷるぷる震えながらそう言った。

「ふっ…俺の事好きなの?」

「……ふくぅッ///」

「答える余裕ないんだな…どうしようかな」

桃井は泣きそうになっていた。

…桃井、俺の事…まじで?いつからだろう?
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