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学園物えっち短編集
第16章 カッコ良い人




そして、その合コンはちょうどその日の放課後みんな予定がないとの事で急遽当日に行われる事になった。


初合コン緊張するなぁ…


合コンは駅前のカラオケでする事になって、駅前で待ち合わせだ。


「カッコいい人いるかな?」

「ってか、麻衣の同級生は?カッコイイの?」

「んー?普通かな?」


学校を出るまではみんな口数が多かったけど、駅前に着く頃には緊張してみんなあんまり話さなかった。


「えっと…向こうもう着いてるのかな?」

「お!麻衣ちゃん!久しぶり!こっちこっち!」

「あ、いた!あの人達だよ」


麻衣の元同級生の人は、明るそうなイメージの人で普通にカッコイイ…他の人はどうだろ?

あ、あの人横顔が慶司とそっくり!って!もう慶司と繋げる癖やめなくちゃ…


「ねー!めっちゃカッコイイ人いる!」

「え、どの人……」


耳打ちされて、男子メンバーの方をよく見ると先ほど横顔が慶司とそっくりだと思った人がこちらを向いた。


嘘でしょ……そっくりさんじゃなくて本人……しかも、向こうも気付いてこっちすごい見てる…。


私はつい足を止めてしまった。


「風花どうしたの?行こうよ」

「あの…私……やっぱり」


どうしよ…気まず過ぎる……中学の時も別れた後気まずくて慶司がいる所は極力避けていた…これは帰るしかない。

方向転換すると、後ろから突然腕を掴まれた。


「風花…だよな?」

「………うん」

「え?二人知り合い?」

「慶司!お前、まだ自己紹介もしてないのに気早過ぎだろー!」

「何々?どうしたの?」


みんな集まって来ちゃった…。

すると、慶司は私の腕を離した。


「久しぶり」


慶司は微笑んでそう言った。


「えっと///…久しぶり」


別れてもうすぐ3年も経つのに、これだけでまた慶司にドキドキするなんて…。


「…とりあえず!移動しませんかー?」

「そうだね!二人また後でゆっくりね?」

「ごめ…行こっか」


帰る事も出来なくなって、私達はカラオケに移動した。
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