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学園物えっち短編集
第16章 カッコ良い人




「あのイケメン、風花の知り合いだったの?」

「うん…中学の時付き合ってて」

「え?元カレ!?何で別れちゃったの!?あんなカッコイイのに!」

「振られたんです」

「あ…ごめん!でも、風花の事振るなんて勿体無い!風花可愛いのに」

「そんなお世辞言ってもお昼のお菓子譲らないからねっ」


カラオケに行くまでは何となく男女分かれて歩いていて、私達は小声でそんな話をしていた。


カラオケに着くと、麻衣達の提案でクジで男女交互に座る事になった。


慶司と席離れちゃった…。


しかも両端同士だし。中学の時も同じクラスでも話さなかったし…今更また話したいなんて思ってるの私だけだよね。


「風花ちゃんって、慶司と付き合ってたってマジ?」

「うん、中学の時に」

「やっぱ慶司の馬鹿っぷりに着いていけなかったっしょ?良い奴ではあるんだけどなぁ」

「ん?」

「えー?そうなの?全然そんな風に見えないよ?カッコ良くない?今だってさぁ、王子様みたいじゃない?」


馬鹿っぷり?慶司と付き合って王子様みたいなイメージはなくなったのは確かだけど、お馬鹿キャラではなかったはず…
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