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学園物えっち短編集
第16章 カッコ良い人
慶司と連絡先の交換が終わると、麻衣がやって来て小さい声で話し掛けてきた。
「ねぇ!慶司君って絶対風花狙いだよね」
「んー?どうだろ?昔私の事振ったの慶司の方だし…そんな事思ってくれてるのかな」
「いやいや、めちゃくちゃ風花の事気にしてんじゃん!あの人すごい分かり易いよ?風花は?まだ慶司君の事好きなの?」
「私は……うん…」
「じゃあ、協力する!……みんな!連絡先交換したら今日はここで解散しよー」
「お、そうだな!」
「みんな帰りの方向どっち?」
同じ家の方向の人達同士で帰る流れになって、もちろん中学が一緒なくらいだから私と慶司は途中から二人になっていた。
二人になっても、慶司は喋らなかった。
そういえば付き合ってた頃も慶司ってあんまり喋らなかったな。
当時は一緒にいるだけでドキドキしてて全然気にしなかったけど…
私ばっかり喋ってて、慶司は他の同級生と違って大人だから聞き上手なのかと思ってたし。
あ…振られたのってもしかしてうるさかったから?
よく考えたら振られた原因って身体以外にもあるじゃん!