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学園物えっち短編集
第16章 カッコ良い人
私から何か話そうか迷っていると、慶司が口を開いた。
「………あのさ…今度予定合う日にさっきの映画……一緒に観にいかね?」
「え?」
「家に映画のチケット余ってるから」
「でも、あの映画もう観たんでしょ?」
「観てない。あいつら誰かと勘違いしてるっぽい」
「そっか…そしたら行こうかなぁ」
「マジで!?あ……いつ暇?」
今、一瞬素が出たのかな?
慶司は頑張って昔のクールな感じを出そうとしてるみたいだけど、さすがに素でいた期間が長かったせいか出し切れてないように見える。
…別にもう素を出してくれても良いんだけどな。
次の土曜日に慶司と映画に行く事が決まった。
「慶司って盛り上がるの好きなグループの人達とも一緒にいるようになったんだね」
「いや、今日は数合わせで呼ばれただけ。普段ほとんど話した事ないよ」
仲良い事隠してる…。
付き合ってた時にたまに見えた素の慶司好きだったから隠さなくても良いのにな。