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学園物えっち短編集
第16章 カッコ良い人
そろそろお夕飯の時間なので、帰ろうと慶司のお家の玄関に行くとちょうど慶司のお母さんが帰ってきた。
「あら!風花ちゃん帰っちゃうの?お夕飯食べて行けば良いのに」
「ありがとうございます!でも、家で用意出来てるみたいで…」
「それじゃあ、仕方ないわね…次は食べて行ってね」
「はい!是非!」
「あ、そうそう。慶司宛に映画のチケットメール便で届いてるわよ、風花ちゃんと観に行くやつじゃない?」
慶司のお母さんがそう言って封筒を慶司に見せると、慶司はそれをバッと取ってポケットに隠した。
「風花!風花の家のご飯冷めるから!早く行こうぜ!な!?」
「うん?お邪魔しましたー」
慶司に押されて家を出ると、慶司は手を繋いで歩き始めた。
「さっきのチケット」
「頼まれたやつだから!」
「…そうなんだぁ、今度は感動するシーンも一緒に見られると思ったんだけどなぁ……あの二人に聞いちゃったんだけど、チケット届いたの今日だったんだね」
「クッソ!あいつら…格好つかねぇじゃん」
「私、格好つけなくても慶司の事好きだよ」
「嬉しいけど///……好きな子には格好つけたいの!」
「ふふっ…私の為に格好つけようとしてくれてる事がカッコ良いけどねっ」
そう言うと、慶司は顔を真っ赤にさせていた。
その後、結局もう一度映画を観に行くことになって感動のシーンで一緒に涙を流したのは良い思い出になった。
*END*