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第3章 なつの訪れ

高1の時。何回か彼女を作った。

普通に付き合って、普通に別れて。

普通の高校生の恋愛だったと思う。

でも調子に乗ってたのかもしれない。


高2の夏。
夏に彼女と花火大会に行くと彼女の彼氏と遭遇。

彼氏？

そう彼女には俺以外にも彼氏がいた。

しかも年上のかなりガラの悪い奴。

彼女は俺に無理やり誘われたと言って向こうについた。

俺だって中学の時から色んな奴らと喧嘩してきて喧嘩は弱い方ではなかったはずだが、相手は二人従えていて一人の俺はボコられた。



その時だ。



中学の時からの友達徹(ﾄｵﾙ)と…誰だ？俺の知らないもう一人が来てあっという間に三人を返り討ちにした。

｢おい、平気か？１対３はねぇだろ｣

｢あぁ…油断した｣

俺の知らないもう一人が立ち上がるのに手を貸してくれた。