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第19章 君の蜜の味

「そんなの誘わねぇし…俺、先輩達好きじゃねぇもん」

「じゃあ何？」

「…最近出来た動物園行かね？」

「動物園！？どうして！？全然将太っぽくないね！」

「兄貴の嫁がチケットくれて余ってんだよ！…俺が選んだわけじゃねぇし。暇なら決定だからな」

「ま、待って！私以外に誘う子いないの？ほらクラスの子とか…」

「…いない」


ハｯ…そういえば将太って人見知りだったんだ。

まだクラスでお友達出来てないんだ…可哀想に…。動物園のチケット消費しないと心配されちゃうもんね。


「仕方ないなぁ…日曜日ね？暇だから行ってあげるよ」

「いや果歩が行くの決定してるからな……じゃあな…」


「あ、またね！送ってくれてありがとう！」


全然敬語使ってくれないし、生意気だけど何か可愛くて憎めないんだよね…。