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学園物えっち短編集
第19章 君の蜜の味
そして日曜日。
将太と駅で待ち合わせをして、電車に乗って動物園に向かった。
電車は少し混んでいた。
「果歩、こっち」
「あ、ありがとう」
将太は私の手を引いて手すりのある所に移動させてくれた。
気が効くようになったし、将太もそろそろ彼女出来そうだなぁ…全然そういう話聞いた事ないけど。
「ヒソヒソ…ねぇねぇ、あの車の広告の前にいる背の高い人カッコよくない?」
「あ、本当だ。やっぱ彼女連れだよね…」
そんなヒソヒソ声が聞こえる…。私が彼女に見えちゃってるのかぁ…でも、事情知らなければそうだよね。
将太を見ると、今の会話が聞こえたみたいで複雑そうな顔をして俯いていた。
私は小さい声で将太に言った。
「…将太カッコイイって!良かったね」
「うっせ…いちいち言わなくていいし…」
照れてる…やっぱり将太はいつまで経っても可愛いなぁ…なんて言ったら怒りそうだけどね。