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学園物えっち短編集
第19章 君の蜜の味



「………」

「将太ッ!もういいから行こう!?先生!私、もう先生とは関わらないから!さようなら!」


私は将太を引っ張ってその場から離れた。

先生が後で将太の事何て言うかわからないけど、あの現場を誰かに見られたらそれ以上にまずいような気がした。

何とか上の階に移動すると、将太は泣きながら廊下に座り込んだ。

何で将太の方が泣いてるんだろ…?アレ?私が傷付いたって話だよね?私が泣くところじゃなかったっけ?


「将太…ほら、泣かないの」


ハンカチで将太の涙を拭き取ると、その手を掴まれて将太にギュッと抱き締められる。

私の事でこんな一生懸命になってくれるなんて…

私は将太頭をポンポンと撫でた。


「ありがとね…へへ…実は将太が先生殴ってくれてちょっとスッキリしちゃった」


そう言うと、将太は顔を上げておデコをくっ付けた。

なんか…顔近くない?


「……果歩…キスしていい?」

「な、何で!?」


すると、将太はハーッと大きくため息をついて私の肩に頭を乗せた。
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