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学園物えっち短編集
第19章 君の蜜の味



そして、将太にキスをされた。

唇が離れると将太はいたずらっ子のような笑みで私を見つめた。

私はそれにドキドキしてしまって俯いた。

同時に握られた手をキュッと握り返していた。


「顔赤いよ?俺の事彼氏にしてもいいって言ってるようにしか見えねぇよ?」

「うぅ…勝手に解釈すんなぁ!っていうか、今の将太のファーストキスでしょ?まだ返事してない私なんかにしたら勿体な…ンッ」


唇を塞ぐようにまたキスをされてしまった。


「果歩とすんのに勿体なくねぇよ」

「もぉ…もう少し待ってよぉ」

「ずっと抑えてたから無理…俺の事嫌い?」

「そんな事ない!」

「フッ…即答」

「うぅ…だってさ…実は将太と付き合ってもイイかなぁって思ってるけど…急に将太の気持ち聞いたからまだ将太の事弟みたいな感覚残ってるし将太に悪いと思って…」

「はぁ?そんな弟みたいな感覚なんて付き合ってたらすぐなくなるし…俺は果歩の事姉ちゃんとか思った事ねぇからな。少しでも付き合ってもイイと思ってんならもう決まりだから!」

いつも以上に押しが強い…。

でも、もしかしたら1番最高の彼氏になるかもしれない。

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