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悪夢の誘惑
第1章 --
「茂くん・・・」
絵梨が少し甘えた声で枕元に近づく。
白い手が茂の頬に触れる。
その冷たい感触に茂は驚く。
夢の中であるはずなのに、「冷たい」という感触があることに。
そしてその感覚があまりにリアルであることにも。
同時に、身体が動かないことにも気が付いた。
片腕どころか、指先ひとつ動かすことが出来ない。
本来なら驚きのあまり飛び起きてしまいそうなのに、全身が凍りついたかのように身動きが取れなかった。
茂は初めて知る「金縛り」という体験に、驚愕と、困惑と、恐怖を覚える。
目の前の絵梨が優雅な様子で微笑む。
「茂くんは、今、私のもの・・・」
色っぽく瞳を僅かに潤ませて、彼女は茂のことをじっと見つめる。
恐怖からか、それ以外の感情か、茂の心臓は早鐘を打つ。
信じがたい状況なのになす術がなく、言葉を発しようにも意識がまとまらず狼狽する。
絵梨が少し甘えた声で枕元に近づく。
白い手が茂の頬に触れる。
その冷たい感触に茂は驚く。
夢の中であるはずなのに、「冷たい」という感触があることに。
そしてその感覚があまりにリアルであることにも。
同時に、身体が動かないことにも気が付いた。
片腕どころか、指先ひとつ動かすことが出来ない。
本来なら驚きのあまり飛び起きてしまいそうなのに、全身が凍りついたかのように身動きが取れなかった。
茂は初めて知る「金縛り」という体験に、驚愕と、困惑と、恐怖を覚える。
目の前の絵梨が優雅な様子で微笑む。
「茂くんは、今、私のもの・・・」
色っぽく瞳を僅かに潤ませて、彼女は茂のことをじっと見つめる。
恐怖からか、それ以外の感情か、茂の心臓は早鐘を打つ。
信じがたい状況なのになす術がなく、言葉を発しようにも意識がまとまらず狼狽する。