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龍ちゃんの豹変
第10章 龍ちゃんの豹変
痛みで涙が滲む。

痛い痛い痛い!
無理無理無理無理!

でもやっぱり頭の中にはそれしかなくて、「ちょっと待って」と口にしそうになる。

だけど龍ちゃんがゆっくり挿れようと頑張ってるのが分かるから。
私を気遣いながら優しい目で見つめてくるから。

私は口をきゅっと結びなおした。

「……全部入ったよ」

龍ちゃんの言葉にほっと息をつく。

桃花たちの情事を見てるからもちろんこれだけで終わらないのは分かってるけど。
それでも龍ちゃんと繋がれたことはやっぱり嬉しい。

……そっか。今、私……龍ちゃんと繋がってるんだ……

「どした?辛い?」

「ううん、嬉しいの……龍ちゃんとひとつになれて嬉しい」

龍ちゃんの顔が真っ赤に染まる。

わ、へたれな龍ちゃんの時みたいで可愛い!

「そういう煽るようなこと言うなよな……」

龍ちゃんはぶつぶつ言いながら腰を緩く動かしはじめた。
馴染み始めた私の中では痛みの合間に快感も少し混じる。

「……んっ……や…っ……」

「やべ……夏帆の中めちゃめちゃ気持ちい……」

抜いたり挿したりの繰り返しの中で、私が龍ちゃんの形に変わっていく。


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