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第2章 龍ちゃん離れの第一歩

だけど、だけどね！
やっぱりへたれな龍ちゃんがいいの！
あのおどおどした感じとか、絶対に襲ってこなさそうな感じとか！

私が桃花にそう力説すると、桃花にもため息をつかれた。
何だろう。
龍ちゃんと桃花にため息をつかれるとイラッとする。

「龍ちゃんって不憫だね……明日、おいしいご飯作ってあげようね」

桃花に似合わず爽やかにそう言って私と桃花は別れた。

誰が何て言ったって私は龍ちゃんから離れるんだから！
絶対にほのぼのした家庭を作ってみせるんだから！