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龍ちゃんの豹変
第3章 キッチンは戦場
「ん、ごちそうさまでした」

不味いと言いながらもペロリと平らげた後、龍ちゃんは座ったまま私に近づいてきた。

「……何?」

「デザートは?」

「へ?そんなの用意してな……んんっ…!」

前もそうだったけど龍ちゃんは不意打ちが多い。
警戒心のない私にも非はあるけど、だって今まで龍ちゃんがどんなに近くにいてもこんなことにはならなかったんだもん。
警戒しろって言ったってすぐにはできないよ!

「ん……っ、りゅ、ちゃ……んぅ……」

二度目のベロちゅーは前よりもさらに濃厚だった。
唇も舌も吸われ、だんだん変な気分になってくる。

本やマンガで読むだけじゃ分からなかった感触。
気持ちよさそうにしてる女の子たちを見てもイマイチピンとこなくて。
それでもまだまだ私は知らなくていいって思ってたのに。
こんなに気持ちいいちゅーは危険だよ…ぉ…

「意外。夏帆って結構エロいんだな」

「な、な、な、何で……っ、エロくなんかないしっ!」

「だって目がとろん、ってしてるし。何か瞳も潤んでるし。キスだけでこうなっちゃうってことは相当エロいと思うけど?」

そ、そんなこと知らないよ!
瞳が潤んでるとか目がとろんとしてるなんて
自分じゃ分かんないし。
そりゃ気持ちいいとは思ったけど……



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