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龍ちゃんの豹変
第4章 おにぎりと味噌汁の審査結果
「ね、ネギ分……だけなら…」
首に巻かれた腕をぎゅっと握ったままそう言うと、急に恥ずかしくなって下を向いた。
「え!ホントに!?」
「うん。今日の龍ちゃんあんまり怖くないし」
「ああ、眼鏡と髪型か。そんなに違う?」
「違うよー。だって眼鏡かけてる龍ちゃんしか見てこなかったんだもん」
龍ちゃんは小学校の高学年には目が悪くなり始めてたらしく、中学校からはずっと眼鏡だった。
高校生になった時にコンタクトにしたらしいけど、私と会う時は眼鏡姿だったから私の中の龍ちゃんはこの龍ちゃんだ。
「ふーん。じゃあやっぱり夏帆と会う時はこっちの格好しようかなぁ」
龍ちゃんが眼鏡をずらして上目遣いをした。
実は龍ちゃんは身長がそんなに高くない。
って言っても私よりは高いんだけど多分170cmはないと思う。
そういうこともあって龍ちゃんがラフな格好をしてると可愛く見える。
「龍ちゃんち、行く?」
そんな可愛い龍ちゃんに油断した私は龍ちゃんの腕に自分のを絡ませくっついた。
龍ちゃんが豹変する前はよくこうやってくっついたなぁ。
暑い日でも龍ちゃんは嫌がらずに嬉しそうにしてくれてたし。
「そうだな。行くか」
やっぱり今日も嬉しそうに笑ってくれた龍ちゃんに、私は何だか懐かしくなった。
龍ちゃんの部屋入るの久しぶりだ。
その理由をすっかり忘れていたおバカな私は、龍ちゃんの部屋に意気揚々と入っていったのだった。
首に巻かれた腕をぎゅっと握ったままそう言うと、急に恥ずかしくなって下を向いた。
「え!ホントに!?」
「うん。今日の龍ちゃんあんまり怖くないし」
「ああ、眼鏡と髪型か。そんなに違う?」
「違うよー。だって眼鏡かけてる龍ちゃんしか見てこなかったんだもん」
龍ちゃんは小学校の高学年には目が悪くなり始めてたらしく、中学校からはずっと眼鏡だった。
高校生になった時にコンタクトにしたらしいけど、私と会う時は眼鏡姿だったから私の中の龍ちゃんはこの龍ちゃんだ。
「ふーん。じゃあやっぱり夏帆と会う時はこっちの格好しようかなぁ」
龍ちゃんが眼鏡をずらして上目遣いをした。
実は龍ちゃんは身長がそんなに高くない。
って言っても私よりは高いんだけど多分170cmはないと思う。
そういうこともあって龍ちゃんがラフな格好をしてると可愛く見える。
「龍ちゃんち、行く?」
そんな可愛い龍ちゃんに油断した私は龍ちゃんの腕に自分のを絡ませくっついた。
龍ちゃんが豹変する前はよくこうやってくっついたなぁ。
暑い日でも龍ちゃんは嫌がらずに嬉しそうにしてくれてたし。
「そうだな。行くか」
やっぱり今日も嬉しそうに笑ってくれた龍ちゃんに、私は何だか懐かしくなった。
龍ちゃんの部屋入るの久しぶりだ。
その理由をすっかり忘れていたおバカな私は、龍ちゃんの部屋に意気揚々と入っていったのだった。