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龍ちゃんの豹変
第6章 桃花の恋愛事情
「桃花……もうダメかもしれないぃ」
お昼休みの屋上で桃花と私はふたりきりでご飯を食べていた。
実はクラスの違う桃花と私がこうやってお昼ご飯を一緒に食べることは珍しい。
昨日桃花とのラインで『お昼一緒に食べて』と入ってこなければ基本的にはそれぞれクラスで食べているのだ。
「真田くんと……何かあった?」
いや、まあ、それしか思いあたる節がないんだけど。
いつもはくるくるにカールされてる髪も今日はストレートのまんまだし。
化粧も最低限ファンデとリップくらいだし。
一年の時から桃花を見てきた私にしたら天変地異か!ってくらい驚きの姿だ。
「何で桃花あんなこと言っちゃったんだろう。何で桃花あんなこと言っちゃうのよぉ!ねぇ、何でぇ?」
いやいや、本人がわかんないのに私が分かるわけないでしょ。
「桃花もう生きていけなぁい……」
「え!もしかしてそんなに酷いことされたの?もしそうなら警察に行こうよ!私もついてくし!」
「……夏帆ちゃぁん……そうじゃないのぉ……そうじゃないんだよ…ぉ……」
潤んだ瞳で私を見上げた桃花。
顔にアザやケガはないし、体も痛そうにはしていない。
お昼休みの屋上で桃花と私はふたりきりでご飯を食べていた。
実はクラスの違う桃花と私がこうやってお昼ご飯を一緒に食べることは珍しい。
昨日桃花とのラインで『お昼一緒に食べて』と入ってこなければ基本的にはそれぞれクラスで食べているのだ。
「真田くんと……何かあった?」
いや、まあ、それしか思いあたる節がないんだけど。
いつもはくるくるにカールされてる髪も今日はストレートのまんまだし。
化粧も最低限ファンデとリップくらいだし。
一年の時から桃花を見てきた私にしたら天変地異か!ってくらい驚きの姿だ。
「何で桃花あんなこと言っちゃったんだろう。何で桃花あんなこと言っちゃうのよぉ!ねぇ、何でぇ?」
いやいや、本人がわかんないのに私が分かるわけないでしょ。
「桃花もう生きていけなぁい……」
「え!もしかしてそんなに酷いことされたの?もしそうなら警察に行こうよ!私もついてくし!」
「……夏帆ちゃぁん……そうじゃないのぉ……そうじゃないんだよ…ぉ……」
潤んだ瞳で私を見上げた桃花。
顔にアザやケガはないし、体も痛そうにはしていない。