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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと


「華子。食べ終えたら、一緒に短冊に願い事書こうか。」


先程笹竹の側を通った時に、華子がその短冊を羨ましそうに見つめている視線に気が付かない陽輔では無かった。

その先の机と“ご自由にお書き下さい”と書かれた張り紙に心を奪われている華子。

その姿に――華子はどんな願い事をするんだろう。
なんて。

気になってしまった陽輔である。

結婚してからというもの、慣れない家事に奮闘している華子の姿を思い出して。
叶えられる願いなら叶えてやりたいそんなことを考えてしまう。


「うん!」


さっきまで真っ赤になってうつ向きながら黙々と食べていた華子であったが、陽輔のその言葉に楽しそうに頷くと顔を上げた。


―――可愛いなぁ。


その屈託の無い笑顔に陽輔はまた惚れ直すのであった。




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