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だ〜いすき!
第2章 熱に溺れて…七夕の願いごと


―――ようちゃん、どうしたの?


自分を見つめるその神妙な表情が妙に気になり、華子は陽輔の顔を食い入るように見つめ返した。


「……鼻の下に葱ついてるぞ。」

「えっ、嘘…!////」


クスッ、と笑った陽輔の腕が伸びてきて。その長い指で華子の鼻の下をさっと拭う。そしてあろうことか、そのままその葱を自分口に運び、食べてしまう。


「よっ、ようちゃん?!」

「ふふ、旨い。」


――――旨いだなんてそんなっ…/////


ぼぼっ!と、顔にまた熱が集まるのがわかる。
やはり恥ずかしいことをサラリと口にする陽輔に、クールダウンした筈の華子の顔はまた赤くなる。

鼻の下に葱!なんて。
小さな子どもじゃない、良い大人な自分が……!
そう思えば余計に恥ずかしく、さっきまでの態度とは反対に陽輔の顔を真っ直ぐに見れなくなって。華子は下を向き黙々とうどんを食べるしか無く。

そんな華子を、先に食べ終えた陽輔は優しく見つめていた。


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